ベース道

2008/5/3(Update)
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1.なぜベースを始めたか?

中学生の頃、私はギター少年であった。最初にバンドを結成した時に誰もやりたがらないのが、ベースである。ギター中心のバンドで3人以上ギターでは音楽にならない。そこでジャンケンで負けた私がベースをやることになったのが、そもそものベースを始めたきっかけである。最初は安物のアリアプロIIのプレシジョンベースでレッド・ツェッペリンなどのハードロックをやったものだ。ベースをずーっとやっていると目立たないながらもグルーブ感やドラムとのコンビネーションがだんだんと快楽になっていく。その後、A.O.Rやフュージョンや歌謡曲を経て現在はJazz中心に演奏するに至っている。

最近はハワイアンバンド「カマカニ・オ・ハワイ)」とジャズの「ミレニアム・ハード・ビッグバンド」で活動中である。


2.スラップ用ベース(ジャズベース)

スラップベースという呼び方は最近のものであるが、昔はチョッパーベースと言っていた。ラリー・グラハムやブラザーズジョンソンのルイス・ジョンソンによって生み出されたと言われるベース弦をこの親指を叩きつけたり、指で引っ掻け上げたりする技は、一時フュージョンをやる人々(日本のカシオペアやTスクエア)によって毎度毎度の曲で叩き売りのように使われていた。最近はマーカス・ミラーなどが時々変則技を披露するが、フレーズ・パターンがある程度固定されるために、最近は多くのベーシストに飽きられてきた感はある。私も実はスラップベース専用に購入したムーンのバルトリーニ・ピックアップ搭載のジャズベースを持っている。倍音も綺麗に出て、それなりにいい音はするのであるが、最近は出番が無く、ケースに眠った状態である。


3.フレットレス・エレキ・ベース

フレットレスのエレキベースは私の住んでいた近くの都市である名古屋においても以前はほとんどお目にかかれない代物であった。やむを得ず、Tuneのオーダーメードでスルーネックのフレットレスのエレキベースを作らせることにした。物ができるのに半年待たされた。このベースはウエザー・リポートで活躍していたジャコ・パストリアスに憧れて購入した。ジャコの所有しているフレットレスのジャズベースはハーモニックスの倍音も綺麗に出るというすばらしいものだそうである。これとは比較にはならないが、私のTuneはアクティブ・イコライザ内臓で音の個性が作れ、そこそこ弾き安いと思う。弦はダダリオのフラットワウンドを愛用している。ハーモニックスも弦が新しい時は良く鳴ってくれるが、使用時間と共にこもった音になっていくようだ。あまりアコースティックな音は出せないけれど、タイトな音が出せるので、ロックでもスラップでも何でも弾くことが可能だ。これは、コンパクトで持ち運びが楽なので、今でもよく使っている。

最近もう1本Tuneのピエゾのみのフレットレスのエレキベースを手に入れた。こちらの方がより木本来のアコースティックな響きで演奏できる。36F付近までフレットがありクリアで歌うような高音の響きは良い。ただし、重低音はイコライザで調整しないと出ないが、弾き易さはアップライトタイプより数段良いので、狭い場所での演奏には重宝しそうである。こちらにはフェンダーのステンレス・フラットワウンドの弦を張って少し出過ぎる高音の暴れを抑えている。

ネット販売で生産終了のための在庫処分で安く売っていたために衝動買いしてしまったバッカス BJB-4F フレットレス・ベースだ。セミホロウ構造で少しマイルドなジャズベースの音だ。アッシュボディで反応が良く、音は締まっている。中国製ということだが、本家ディバイザーのちゃんとした指導のもと良い材料で丁寧に作られており、金具がしょぼい以外に、何ら問題はありません。アクティブEQも良い具合に効いており、弾きやすく、まともな楽器として使え、音のバランスも良いベースだ。

4.ウッド・ベース

別名コントラバスというこのベースは、ジャズを演奏する場合に不可欠なものである。バシバシと指で弾くランニング・ベース音が演奏に深みを与え、豊かな低音を響かせる。演奏の指使いから、演奏に必要な力の入れ具合から、エレキベースとは別物といった感じの楽器である。私が最初に触ったウッドベースは人からの借り物で合板のひどい代物であった。新しい弦に変えた直後にもかかわらず、弦高が高いくせにいくら指で弦を弾いても音は響かない。それでも、指に血豆を作りながら修行僧のように弾き続けていた。しまいにはネックから指板が剥がれ、隙間が5mmも開いてしまった時点で使うことを断念した。このベースはその後、持主に返却されたのであるが、所有者が修理されたと聞いている。その後、まともなウッドベースを自分で購入して、あまりにも簡単に大きな音が出せることに驚いたものである。やはり、形だけの安物の楽器は楽器では無いことを痛感した次第である。ウッドベースを使うに当たっては、ピッチカート主体で弾くならば、ブリッジの高さを低くすべきだ。私は糸鋸と紙やすりなどを使って、1弦の12Fで隙間が7mm〜10mm程度になるように弦高を下げている。4弦に行くに従って弦高は徐々に高くしている。技としてはブリッジの溝の滑りを良くするために4Bの鉛筆を擦り付けて使っている。現在、2本所有しており、安物はトップ合板でビッグバンド用に常駐させ、もう一本は無名のトップ単板のものでコンボ用に手元に置いている。ピックアップも圧電マイク式のフィッシャーマンものとスイス製のコンデンサマイクとプリアンプを組み合わせたものをブリッジに組み込んで使っている。弦はスピロコアのミディアムゲージを愛用している。

5.サイレント・ウッド・ベース

夜中にウッドベースの練習をするのと、電車での移動演奏用に狭い部屋に常駐させるために、オークションでサイレント・ウッド・ベースを入手した。これは旧タイプのアリア・プロのSW-03である。独自電磁ピックアップとフェッシャーマンのピエゾ・ピックアップの音のブレンドができ、広いジャンルの音楽に対応できる。ソリッド・ボディーなので、ハウリングに強く、アンプのすぐ近くに置けるのがうれしい。後ろのヒールが無いのでウッドベースのようなポジュションがとりにくいのが難点。

もうひとつのサイレント・ウッド・ベースは、中古で買ったHallstatt WBSE-850である。上記のSW-03よりコンパクトになるので持ち運びが楽で、意外に音も良く、ポジションも体になじむのがうれしい。若干ハイフレットの弦高調整に問題はあるが、コストパフォーマンスは素晴らしく良いです。

6.エレクトリック・アコースティック・ベース

このベースは、セミアコベースのセピア・クルーのEAB-400/Nである。ウクレレ・オーケストラのベース・ウクレレ用に購入したが、安くて、コンパクトで、生音でも結構遊べるのと持ち運びが楽なのがうれしい。難点はベース・アンプを通さないと重低音が出せないことぐらいであろうか。最近の中国製の楽器は良くできていると思う。最近はネックがそってきたので、万力ベースとなっているため、音は生でも結構大きい方かもしれない。

このベースは中古屋で運命的に出会った貴重な1本。オベーションの韓国生産のCelebrityシリーズの4弦深胴形のセミアコベースであるCS274だ。生でも重低音が大きく響き、アンプなしでも十分使える。電気系統は、プリアンプもしっかりできているので、アンプを通しても切れ味が良く音の粒がしっかりしており、プロ・クオリティの音だ。現在はUSA版の高級なものは存在するが、少し安いこのタイプのものは入手難のようだ。

7.ピッコロ・ベース(アッシュボリ・ベース)

小さくてどこでも持っていって弾けて、尚且つウッドベースのような雰囲気の音が出せるのが、このAshbory Bassだ。5年ぐらい前に生産中止になったが、最近オークションで手に入れた一品。持った時のバランスがヘッド側に重く、超ショート・スケールでシリコン・ゴム弦でフレットレスのため、慣れないとうまく弾けないが、軽いので移動時に全く疲れないのが嬉しい。野外イベントにはTAXIと組合せて使えばどこでも演奏可能だ。ただし、重低音は出るが音に芯が無いのでぼやけた感じの音しか出ないのが欠点かも。サイズが小さいが、決して1オクターブ音程が高い訳ではない。その後、ワースストリングから発売されたポリプロピレンの弦に変えたら、音程が安定し、切れにくくなった。

8.アンプ&スピーカー内臓ベース

宴会でベースを弾こうと思うとアンプを持っていかなくてはいけないので、今まではエレアコ・ベースを宴会用としていたが、大きさがイマイチであった。今回このピグノーズのアンプ&スピーカー内臓ベースPGB-200を手に入れた。ソリッドボディの真中をくり貫いてスピーカーが埋め込まれており、ショートスケールでハンバッキングのピックアップを搭載し、普通の電気ベースとしても使えるのが嬉しい。さすがに小型アンプでの実績があるピグノーズのアンプ部が乾電池006Pを1個しか使っていないのに音量は結構大きい。フルボリュームで歪ませることも可能だ。なんとこの状態でフィードッバック奏法も可能だ。音質はギター本体の裏側の穴をお腹で塞いだり開けたりして調整可能なところが素晴らしい。小型で持ち運びに便利なソフトケースはリュックのように使えるので、今年から野外イベントや宴会にメインに使うことになった。

フェルナンデスのPIE-ZO FLは、10Wのアンプとスピーカーを内蔵したショートスケールのフレットレス仕様のピエゾピックアップ内蔵のベースです。オクターブチューニングはできないですが、このサイズでフレットレスの音がだせるのはうれしいですね。中古で手に入れたので、スピーカーが一昔の仕様でフィンガーレストになりません。それでも006P電池2個使用しているので歪まないクリアな大きな音が出せます。アンプの設計の問題で高音がカリカリしてます。最近弦を無理してフラットワウンドに変えたらもっとフレットレスらしい音になりました。また、弦を銅線でアースに落とすことで、ハムを減らすことにも成功しました。これにベリンガーのADI21を付ける事でピエゾピックアップの音の癖を無くしより良い実用的な音にできます。DIにもなり、お勧め。

9.プレシジョン・ベース

知り合いの人から「弾かなくなったらかベースをやる。」ということで、偶然手に入れたグレコの古いプレベです。昔ハードロックを演奏した頃に使ったこともあり、タイトで重く締まった低音は久しぶりに弾くと楽しいです。現在ベース初心者に貸し出し中です。

10.ベース・アンプ

ベースアンプは、ビッグバンド用にワーウィックの150WのヘッドにEVの15inchスピーカー・キャビネットを組み合わせて使用しており、コンボ用に持ち運びが便利なGKのMB150Sを愛用している。グライコによる音質調整以外のエフェクトは使用しないようにしている。やはり100W程度のアンプパワーが無いとビッグバンドでは管楽器に負けてしまう。野外のイベントで電気が取れない場合は、15Wしかでないが長時間使えるCrate TAXI TX-15を使用している。小ホールのイベントにはローランドのキーボードアンプも最近使い始めた。これは入力が2チャンネルあるのでいろいろ便利だ、また、会場にアンプが用意されている場合はエフェクタ兼DIボックスを利用している。

 

最近Line6から安価なモデリング・アンプが発売され購入した。LowDown Studio 110という機種だが、これが小さいくせに大きなキャビネットのような音がする75Wの優れものアンプです。ヴィンテージからモダンで攻撃的なサウンドまで対応する、緻密に作られた4つのアンプ・モデルをその機動性に優れた小さなボディに搭載しており、4つメモリできます。そして、この価格にして何とフルタイムで機能するOPTOコンプレッサーとLine6独自のA.I.R.キャビネット/マイク・モデリングを使用したXLRダイレクト・アウトがついています。片手でどこにでももって行けるありがたいアンプです。

11.プリアンプ/DI

Behringer V-TONE BASS BDI21
とにかく安いけど気軽に使えるベースアンプモデラー/ダイレクトレコーディングプリアンプ/ DIボックス です。

Fiishman PRO EQ PLATINUM BASS
ウッドベースにFishmanのピエゾピックアップを使っている場合は絶対に買っておいた方がいい多機能プリアンプです。コンプレッサのかかり具合とEQの調整でかなり豊かな低音と締まった高音が作れます。フェイズスイッチによりフィードバックを低減ができ、電池以外にXLRのファントムから電源が取れるので、DI出力が使えるレコーディングやライブでもすぐ使えます。

12.このCDを聴け

私はJazzのCDに限ったことでは無いがいろんなジャンルのCDを聴いている。特にベースラインの良いものを少しピックアップしてみた。

・Jaco Pastorius関連

月並みであるが、やっぱりこの人ジャコは凄い!ロック・ソウル・フォーク・ジャズのジャンルに関係無くあのノリとベースラインは最高だ。ウエザーリポートやソロでリリースしているCDが良いと言うのは言うまでも無い。死後にいろいろな未発表の発掘CDがリリースされているが、どれも録音が悪いものが多く満足できるものが少ない。しかしながら、他のミュージシャンのバックをやっているものにも良いものがある。それがパット・メセニーとジョニ・ミッチェッル関連のものである。決して元の音楽を邪魔せず、ジャコの個性が光っている。どれも出来が良い。それと最近ジャコのトリビュートのビッグバンドCDも出ているが、本人が弾いている訳ではないけれど出来が良いと思う。

・8:30 ... Weather Report
・Bright Size Life ... PatMetheny
・Water Colors ... Pat Metheny
・Shadow and Light ..Joni Mitchell + Pat Metheny Group
・Don Juan's Reckless Daughter ..Joni Mitchell
・Hejira ..Joni Mitchell
・Mingus ..Joni Mitchell
・Twins !&2 .. Jaco Pastorius Big Band - Live in Japan 1982-
・Standards Zone ... Braian Melvin Trio

トリビュート物では、ジャコのビッグバンドのものが絶品だと思う。ベースの代役が凄い!
・Word of Mouth Revisited ... Jaco Pastorius Big Band
・The World is Out! ... Jaco Pastorius Big Band

・Niles-Henning Orsted Pedersen関連

ケニュー・ドリューのトリオでベースを弾いているペデルセンであるが、スーパーテクニックの持主だ。特に好きなのがランニングの走り具合と絶妙に格好良いソロ演奏である。特にジョー・パスと組んだアルバムChopsは大好きである。

・Chops ... Joe Pass & Niles-Henning Orsted Pdersen

・Scott Lafaero関連

ピアニストのビル・エバンスと組んで実に心地よい演奏をしていたのが、このスコット・ラファエロだ。トリオでのアルバムのワルツ・フォー・デビーは名曲勢揃いだと思う。

・Waltz for Debby ... Bill Evans Trio

・Paul Chambers関連

弓弾きの演奏もピッチカートもカッコ良いポール・チェンバースであるが、特にこのケニー・バレルのギター・ピアノのカルテットの演奏は良い。一度は聴いてみると良い。

・Bass On Top ... Paul Chambers

・Brian Bromberg関連

まさに現代のベースの達人。エレキもウッドもロックもジャズも何でもこなす人だと思う。とにかくカッコ良い。凄すぎ!

・Portrait of Jaco ... Brian Bromberg
・Wood1&2 ... Brian Bromberg
・It's About Time ... Brian Bromberg

・Charles Mingus関連

歳を経るごとにコンポイザーの才能が溢れてくる最強のベーシストはこの人でしょう。Sue's Changesは組曲としては最高の出来かも?

・Changes One ... Charles Mingus
・Changes Two ... Charles Mingus

・Richard Bona関連

生まれながらの天才ベーシスト&歌手のリチャード・ボナです。ジャコのようなベースも凄いが、アフリカをベースにした彼のコンポイザーとしての才能と歌心は人を惹きつけます。

・Joe Zawinul World Tour
・Reverence ... Rechard Bona
・Tiki ... Rechard Bona

・Ron Carter関連

ウッド・ベースの大御所。ちょっと音程がフラットでちょっと難解なベースラインが特徴。

・The Real MacCoy ... MacCoy Tyner

・Percy Jones関連

元祖Jazz Rockのフレットレス・ベースの伝道師です。1/4音程を組み合わせた変則ラインが特徴です。あのハイフッレトの歌い方はジャコより先かも。ある意味で天才。

・Morrocan Roll / Brand X
・Livestock / Beand X
・Masques / Brand X

・Ray Brown関連

言うまでもないJazz Bassの大御所です。彼の教則本は大変参考になります。

・Something for Lester / Ray Brown
・The Poll Winners
・The Poll Winners Ride Again
・Poll Winners Three!
・ジュニア / ジュニア・マンス・トリオ
・ザッツ・ザ・ウェイ・イット・イズ / ミルト・ジャクソン&レイ・ブラウン

・オスカー・ペティフォード関連

この独特のベースソロは一度聞いたら忘れられません。

・コンプリート・オスカー・ペティフォード・イン・ハイファイ

・クリスチャン・マクブライド関連

最近メキメキと人気が上がってきたアコベもエレベもうまい人。

・Come Dream With Me / Jane Monheit
・Day Trip / Pat Metheny Trio
・Gettin' to it / Christian McBride
・Live at Tonic / Christian McBride

13.お薦め楽譜

ベースを弾くものは、いつでも曲が弾けるようにこの楽譜を持とう。

・The Real Book vol.1&2&3
・The Real Vocal Book
・The Real Little Ultimate Jazz Fake Book
・Real Jazz Book
・Latin Fake Book

Jazzベースの基礎はこの本

・The Art of Walking Bass
・Building Walking Bass Lines
・I'm Walking


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