「漆塗り木椀レレ」を作る

2002/5/19
牛工房 cow@cow-project.net


2002新年に升レレを作ってから、しばらくして作ったのが、この漆塗り木椀レレです。ここで注意していただきたいのは、全てが漆塗りという意味では無く、漆塗りの木椀を利用したウクレレということです。以前から塗装に漆を使うと良いと言われており、実際に高級な漆塗りウクレレは数多くありますが、これほどチープな漆塗りウクレレは他には無いと思います。さて、1台の材料費はおよそ2千円程度でした。材料を並べてみました。今回もウクレレAla Moana千円安レレのペグ・ネック・指板を利用しました。漆塗り木椀は、つゆ麺用のものです。

まず、ネックの部分だけ外すために表板を切り出します。

続いて裏板の方からも切り出します。

さらに、ネックのいらない部分を削除します。

今度はトップに使うベニア合板に鉛筆で切り出し用の線を引きます。

線に沿って表板になる部分をノコギリで切り出します。

さらに、サウンドホールの部分をカッターで丁寧にくり抜きます。

そして、ジョイント部分からブリッジまでの距離をチェックします。距離が不足している部分に木を継ぎ足します。

適当な木を持ってきて距離が不足している部分に接着剤で貼り合わせます。同時に、ラベルを木椀の中に貼って、表板と木椀を木工ボンドで接着します。

木が接着したら、木椀の角度に沿って切り出します。木椀側も紙ヤスリで木の部分が見えるまで削ります。

ジョイント部分の仕上げに、木椀との隙間が無くなるように曲面を作っていきます。

木椀の中から木ネジで固定して同時に木工用ボンドでネックを接着します。

ものさしで12Fからブリッジまでの距離とナットから12Fまでの距離が同じになるようにブリッジを接着します。

仕上げに、ネックジョイントの木の部分にマホガニー色付きニスを塗布しました。

表板も同様にマホガニー色付きニスを塗布しました。塗装は3回ぐらい繰り返し、最後にペーパーをかけます。

最後にペグを付けて、弦を張れば組立終了です。後ろからの様子です。

表側から見た様子です。弦高の調整が必要ですが、とりあえず完成です。

鳴らしてみると胴体の体積が小さいにも関わらず升レレより低音が出ます。音量は小さめですがこんなものでしょう。

その後フレットの取り付け高さを変更するため、一度切断して接着しました。

チューニングしてしばらく使っていたら、たまたま、その辺にぶっけた時にネックの取り付け部分が強度不足で折れました。木椀の材質の木がバサバサしていて良くないみたいです。とほほ・・(^^;;

これは明らかに失敗作です。でも、このネックだけは再利用できそうです。
このウクレレは、2002ウクレレスクラッチダービーに出馬しました。結果は後日発表します。


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